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No.3 清流

もうこの釣りを始めて2シーズンが経つというのに、今朝も夜明け前から3時間以上竿を振り続け結局海アメマスとやらの顔を見ることができなかった。

眠い目をこすりながら、瀬棚の三本杉海岸を見渡せる場所にある駐車スペースに停めてある車に戻り、さて何処に行こうかと道路地図をパラパラと捲っていた。

吹込漁港、美谷漁港、須築漁港などの様子を見てから、もう一度島牧に戻ろうか、それとも一層のこと太櫓、鷹巣などもっと南へ行こうか、どれも良いアイデアのようにも思えるが、やはり何処行っても駄目だろうという気持ちが支配的だった。

頭の芯まで冷え切っていた体が、フルパワーの送風機の噴出し口から出る暖気に融かされるのとは逆に、虚ろな目は眠気で固まり始めていた。

夢見心地のボーっとした頭でそんな事を考えながら、ふと地図の「ある文字」に目が留まった。

「清流日本一の利別川」。

そうだ、海が駄目なら川があるじゃないか。せっかくここまで来ているんだから試してみない手はない。

急に目が冴えてきた私は、地図にある色々な川を河口から指でなぞっては、ここは川の蛇行は良さそうだとか、支流が合流していて道路から歩けそうだとか、堰堤がある、ダムがあるなどとポイントを想像しては、何だか楽しくなってきたのだった。

幾つか有望な川はあったが、最初に見つけた「清流日本一」という言葉が脳裏に焼きついていた。

気が付けば瀬棚町を抜け北桧山町へと車を走らせているのであった。

1994年12月20日午前9時。


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by nijimasuo | 2007-05-11 21:26 | アメマス